• ワールド・ミュージック趣向の集大成『Secret World Live』 / Peter Gabriel

    Secret World Live

    こんにちは、teruruです。

    今回、1994年に発売された『Peter Gabriel』のライブCD・DVD『Secret World Live』をご案内致します。

    このアルバムは、1992年に発売されたアルバム『Us』ツアーのライブ CD・DVD になります。『Us』の前作のアルバム『So』辺りから特に『ワールド・ミュージック趣向』が顕著になりました。『Secret World Live』はワールド・ミュージック趣向の集大成的なアルバムになります。

    このアルバムから流れてくる音楽は『アフリカ音楽』要素が多いです。アフリカ的な『ヴォイス』『パーカッション』『ハーモニー』等です。ピーター・ゲイブリエルの凄いところは、こういった民族音楽等を要素に加えたとしても、違和感なくスムーズに聴かしてしまう凄さにあると思います。

    もし、セネガルのスーパースターの『ユッスーン・ドゥール』のアルバムをすぐに聴いても、なかなか簡単には馴染めないと思います。

    またこのライブは、落ち着いた雰囲気のライブなので、気持ちを新鮮にさせてくれるような『サウンド』『パフォーマンス』だと思います。イメージの近いところでは『ライオネル・リッチー』がクリエイトしていたサウンドに近いのではないかと思います。同時にDVDも発売されていて、素晴らしく演出されたライブが楽しめます。

    曲目が違っており、CDでは『レッド・レイン』が入っていて、DVDでは『サン・ジャシント』がそれぞれ別々に入っていました。どちらも楽しめる内容になっています。また2012年にDVDでコンプリート盤が発売されました。

    Peter Gabriel / Secret World (Full Video)

    ワールド・ミュージック趣向の集大成のポイント

    • 最強のメンバーでライブに望んでいる
    • 魅力的な演出で視覚的に楽しめる
    • 多数のアフリカのミュージシャンが参加

    最強のメンバーでライブに望んでいる

    サイド・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカルに『ポーラ・コール』。彼女はツアーから数年後に『ディス・ファイヤー』というアルバムでグラミー・ノミネートしている素晴らしい実力派シンガー・ソングライター。

    ギターの『デイヴィット・ローズ』は、プレイヤーとしてはあまり目立たないように見えるが、スティングのバンドのドミニック・ミラーやU2のジ・エッジのように空間系のギター・サウンドを素晴らしく奏でるギター・リストです。

    ベースの『トニー・レヴィン』は、『ジョン・レノン』のセッションや『キング・クリムゾン』のメンバーで知られるミュージシャンです。世界的に最もギャラの高いベーシストのようです。独特なプレイスタイルで、指にスティックをつけてベースをプレイしたりもします。

    ドラムの『マヌ・カチェ』は『スティング』のバンドで知られているミュージシャン。ポリリズム的を多用しながらもタイム感が完璧なパワフルなドラムが特徴です。彼がドラムを叩くと全く違ったグルーブ感になります。

    魅力的な演出で視覚的に楽しめる

    まずは『DVD』または『Youtube』等でライブ映像を試聴頂ければ、わかりますが、とてもユニークで魅力的な演出な演出でライブを行っています。

    『電話ボックス』の受話器コードに引っ張られたり、独特の『ステップ』や『ダンス』を踊ったり、見ていてこちらも楽しくなってきます。本来、彼らは超人的なミュージシャン集団ですが、ミュージシャン的な枠にとらわれない事は凄い事だと思います。

    以前、ピーター・ゲイブリエルが所属していた『ジェネシス』では、所属当時ピーター自身は顔を白塗りにして、今回のほどではないかもしれませんが、魅力的な演出を行いたかったようですが、他のメンバーは望んでいなかったようで中途半端な演出で終わってしまいました。

    特にこのライブでは、演出もライブ演奏自体も素晴らしいものだと思いますし、メンバーのノリノリですので試聴していて楽しめると思います。

    多数のアフリカのミュージシャンが参加

    当時ピーター・ゲイブリエルは、アフリカのミュージシャンを紹介するような活動も行っていたようですが、かなり凄腕のミュージシャンがライブに参加しています。

    特に『イン・ユア・アイズ』のような、アフリカ的な楽曲では、遺憾なく発揮されています。演奏も素晴らしいですが、ライブのパフォーマンスも楽しめます。

    オリジナル・バージョンの『シェキング・ザ・トゥリー』で共演していた『ユッスーン・ドゥール』は不参加。参加してほしかったと思いました。

    Peter Gabriel / Shaking The Tree
    Peter Gabriel / Don’t Give Up
    その他の音源はこちらになります。
    Peter Gabriel / Secret World
    Peter Gabriel / In Your Eyes
    Albumlist
    1. Come Talk To Me
    2. Steam
    3. Across The River
    4. Slow Marimbas
    5. Shaking The Tree
    6. Red Rain
    7. San Jacinto(DVDのみ)
    8. Blood Of Eden
    9. Kiss That Frog
    10. Washing Of The Water
    11. Solsbury Hill
    12. Digging In The Dirt
    13. Sledgehammer
    14. Secret World
    15. Don’t Give Up
    16. In Your Eyes
    Player
    Peter Gabriel – Vocals, keyboard, Harmonica
    Paula Cole – Vocal, Backing Vocal
    David Rhodes – Electric Guitar, Backing Vocal
    Jean-Claude Naimro – Keyboard, Backing Vocal
    Tony Levin – Electric Bass, Chapman Stick, Backing Vocal
    Manu Katché – Drum
    L. Shankar – Violin, Vocal
    Levon Minassian – Doudouk
    Other

    楽曲解説

    1. Come Talk To Me
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『アス』の収録曲。
    複数のパーカッション・サウンドが印象的な楽曲。
    アフリカ的なパーカッション・サウンドとハモンド・オルガン・サウンドがよいフィーリングを出していると思います。ギター・サウンドとのグルーブ感は最高です。
    『Secret World Live』では
    電話ボックスの受話器線に引っ張られるという、演出はユニークでした。ポーラ・コールのバック・ボーカルもパワフルで良いと思います。
    2. Steam
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『アス』の収録曲。
    ブラス・サウンドとフェイザーの効いたギター・サウンドが特徴的な楽曲。
    『ブラス・サウンド』と『ギター・サウンド』がグルーブ感を出していて、とても心地よいサウンドになっています。
    『Secret World Live』では
    生き生きとしたサウンドになっています。膝をついて両手を広げるアクションがとても良かったです。エグルようなギター・サウンドもよいと思います。
    3. Across The River
    民族音楽的に始まり、後半にダイナミックになる楽曲。
    『Secret World Live』では
    『ジョン・マクラフリン』のバンドの『シャクティ』のメンバーだった『L.シャンカール』の民族音楽的な『バイオリン』と『ヴォーカル』でスタートします。キーボードが入ってくると感動的でダイナミックな演奏になります。
    4. Slow Marimbas
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『バーディー』の収録曲。
    民族音楽的でゆったりとした楽曲。
    『サウンド・トラック』の為に作成された楽曲。パーカッション・サウンドが印象的です。
    『Secret World Live』では
    『L.シャンカール』のディレイの効いたバイオリン・サウンドがよく合っています。
    5. Shaking The Tree
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『シェキング・ザ・トゥリー』の収録曲。
    落ち着いた雰囲気の独特なコーラス・サウンドが印象的な楽曲。
    オリジナルでは、ヴォーカルに『ユッスーン・ドゥール』がフューチャーされていました。ユッスーン・ドゥールのアルバム『ザ・ライオン』でもプレイされていました。独特なコーラス・サウンドと軽やかなキーボードの演奏が良い感じを出しています。
    『Secret World Live』では
    映像ではメンバー全員、ノリノリなウォーキング・パフォーマンスを披露しています。ポーラ・コールのリード・ヴォーカルもなかなかよいと思います。トニー・レヴィンの『アップライト・ベース』もよいグルーブ感を出していてよいと思います。
    6. Red Rain
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『ソー』の収録曲。
    落ち着いたタイトなグルーブ感の楽曲。
    クールなサウンドの楽曲。トニー・レヴィンの指にスティックをつけて演奏するパーカッシブなサウンドがタイトで印象的にしていると思います。オリジナルでは、『ポリス』の『スチュワート・コープランド』のシンバル・ワークから始まり印象的でした。
    『Secret World Live』では
    『トニー・レヴィン』と『マヌ・カチェ』の鋭いポリリズム的なプレイが更に楽曲をよくしています。
    7. San Jacinto
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『ピーター・ゲイブリエル4』の収録曲。
    『ミニマル・ミュージック』のようなグルーブ感の楽曲。
    少しダークなイメージの楽曲。トニー・レヴィンの『チャップマン・ステック』の独特な演奏が印象的です。
    『Secret World Live』では
    シンプルに演奏を聴かせています。
    8. Blood Of Eden
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『アス』の収録曲。
    ゆったり流れるようなバラード。
    メロディーが感動的で美しい楽曲。ささやくようなヴォーカルが心地よいです。
    『Secret World Live』では
    スタジオ版よりも生き生きして素晴らしい演奏になっています。
    9. Kiss That Frog
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『アス』の収録曲。
    ファンキーなグルーブ感のあるポップな楽曲。
    ハーモニカが入っていたり、メカニカルなグルーブ感なので独特なサウンドを表現しています。
    『Secret World Live』では
    水槽のようなところに水を注いでいるパフォーマンスが印象的でした。
    10. Washing Of The Water
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『アス』の収録曲。
    囁くようなやさしいメロディーのバラード。
    ルパート的にメロディーが歌唱されている。中間部で感動的に盛り上がる構成になっています。
    『Secret World Live』では
    スタジオ版よりも生き生きして素晴らしい演奏になっています。
    11. Solsbury Hill
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『ピーター・ゲイブリエル1』の収録曲。
    可愛らしいグルーブ感の楽曲。
    独特な変拍子が効いた可愛らしい楽曲。オリジナルでは後半に少しギターでヘヴィなアプローチをしていました。
    『Secret World Live』では
    リズムに合わせて、スキップしている姿が楽しめます。
    12. Digging In The Dirt
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『アス』の収録曲。
    歯切れのよいパワー感のあるロック・ソング。
    少し『U2』のグルーブ感に近いような印象のポップな楽曲。
    『Secret World Live』では
    映像では、ヘッドカメラを頭につけて、アナーキーなカメラ・パフォーマンスが楽しめます。ギターでピック・スクラッチ・サウンドも大々的に披露してアナーキーな雰囲気を出しています。
    13. Sledgehammer
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『ソー』の収録曲。
    ブラス・サウンドが効いたファンキーな楽曲。
    オリジナルでは尺八のようなイントロが印象的でした。ブラス・サウンドはスティーヴィー・ワンダー的でとても新鮮です。
    『Secret World Live』では
    シンプルにパワフルに聴かせています。
    14. Secret World
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『アス』の収録曲。
    浮遊するようなグルーブ感に囁くようなメロディーが心地よい楽曲。
    少しU2ににたようなグルーブ感があるが、分厚いコーラスとトニー・レヴィンの浮遊するベースでメリハリがついている。新しい空間に入り込むようなフィーリングを感じます。
    『Secret World Live』では
    映像では、箱の中に消えていくようなパフォーマンスはユニークです。
    15. Don't Give Up
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『ソー』の収録曲。
    エモーショナルな感動的なバラード。
    オリジナルでは『ケイト・ブッシュ』の独特なヴォーカルでした。諦めるなというメッセージ性のある歌詞とメロディーが完璧に融合している楽曲だと思っています。
    『Secret World Live』では
    ポーラ・コールが歌う事により、更にパワフルでよいサウンドになっていると思います。終盤に『レゲエ・ミュージック』のようなコーダもよいと思います。
    16. In Your Eyes
    オリジナルは、ピーター・ゲイブリエルのアルバム『ソー』の収録曲。
    開かれたアフリカン・サウンドのような楽曲。
    実験的でいて、とても完成度が高い楽曲だと思います。ふんわりしていて色々な要素が融合しているようでよいと思います。
    『Secret World Live』では
    『L.シャンカール』のバイオリンも良いフィーリングを出しています。終盤の分厚いコーラスも素晴らしいです。

    今回、1994年に発売された『Peter Gabriel』のライブCD・DVD『Secret World Live』をご案内させて頂きました。

    機会がありましたら、試聴してみてください。

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